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映画祭レポート

06.13 11:15 AJ-Hプログラム(1)『せぐつ』の竹内洋介監督

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竹内洋介監督
AJ-Hプログラムには、『Your Sound』の奥田寛監督、『せぐつ』の竹内洋介監督、『カラー・オブ・パラダイス』のJie Zhu監督、そして「ストップ!温暖化部門」の『二つの氷山』のAlvaro Munoz監督がいらっしゃいました。

奥田監督のお話は先日お伝えいたしましたので、今日は竹内監督、Jie監督、Alvaro監督のお話をお伝えします。はじめは竹内監督のお話から。

コンプレックスを持った人が絵を通してどう変わるのか、ということと、ファンタジーが好きなのでファンタジックに作りたかった、という本作品。
MCのJOHNさんが「親子の絆もうまく描写されていますね」とコメントすると、竹内監督からは「作りすぎたかなー、と思ってます。もっとシンプルで良かったな、と」との答えが。

続いてJOHNさんから
「映画にアートを取り入れると<アートフィルム>と呼ばれますが、この作品はどちらかというと人間関係に重点を置いているのでしょうか?」との質問には、
「両方です。はじめの絵以外は僕が自分で描きました。劇中の機械も作りました。よく見ると安っぽいんですけどね。」とのコメント。

次回作の予定は、誰かがお金を出してくれるならば、という何ともしっかりした竹内監督でした!

06.13 11:15 A&J-Hプログラム 3監督いらっしゃいました!

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DJ JOHN(左)と市原悠監督(右
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市原悠監督監督
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Ho Lik Hang監督
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西岡純也監督
11:15からのA&J-Hプログラムには
『Gravity』の市原悠監督、『遅すぎた手紙 Late Letters』のHo Lik Hang監督、『SAUNA』の西岡純也監督がいらっしゃいました。

『Gravity』の市原悠監督は1985年生まれということで、正に若手の監督さんです。本作は学校の卒業制作として作られました。

JOHNさんが市原監督に尋ねます。
「陪審員制度が題材ということで、先の見通しがあるというか、日本でも近い将来陪審制度が始まりますよね。ああいう形が現実になるのも、そう遠くない未来かもしれないと思いました。」
「これは作った後に知ったのですが、中国では量刑をネット投票で行う、というものが既にある、というようなことを聞きました。」

それから会話は映画監督の話へ。JOHNさんの
「スタンリー・キューブリック監督のテイストを感じたのですが、影響などは?」という質問には
「キューブリック監督の形式はところは好きで影響を受けていますが、本作はベルナルド・ベルトルッチ監督の『暗殺の森』を参考にしました。参考というのも恐縮ですけれど。
SFはリアリティが大事だと思ったのですが、予算がないのでいい感じの施設を使ってごまかしたりしています」と説明。
JOHNさんが
「いやいや、非常に映像のクオリティが高かったと思いますよ」と述べると、
「ロケーションですかね。SFということで捉われず、結構いろんなところを回って選んで、自由に考えました。
ケンカのシーンは新橋のガード下なのですが、80カット撮る予定が10シーン撮ったときに退去要請が来て、あと1カットだけ、と頼み込み、11カットになりました。
撮影は全部で3週間くらいです。編集は卒業制作ということもあり、他の人のも手伝いながらで約1年ほどかかりました。制作費は 3人の主要メンバーで計50万円いかないくらいです。」
と詳しく話してくれました。

お話も長く伺いたいところですが、あいにくの短時間インタビュー。若干の駆け足で次の監督へ。


『Gravity』の次に上映された『遅すぎた手紙 Late Letters』のHo Lik Hang監督は、香港からのご参加。代筆屋をテーマに美しい映像で綴られた作品です。

「私は香港が大好きなのですが、今も代筆屋というのはあるのですか?」とJOHNさん。
Ho Lik監督は
「香港には現在、5人くらいしか代筆屋はいません。もしかしたら中国にはもっとたくさんいるかもしれませんが、詳しくは調べていません」とのこと。

そこで客席から質問が飛び出します。
「主演はどこかで見た気がするのだけど、プロの俳優さんですか?」
するとHo Lik監督は微笑みながら
「彼は本作が初出演。本職はセールスマンですよ」とのコメント。
すばらしい演技を見せてくれた俳優さんに、客席からは感嘆の声が上がりました。

また
「セリフがないというのはどういう意図の上でしょうか?」と問われると、
「知り合いに、“ショートフィルムを作るなら、いらないものを抜いていけ”と言われ、その言葉がとても自分の中に残ったんです。
そしてセリフもなしで映像だけ、という形が気に入りこうなりました」とのお答えでした。

撮影は1日、編集は1ヶ月ほど。非常に美しい、香港ならではの映像でした!



3人目の監督は、STOP!温暖化部門『SAUNA』の西岡純也監督です。

JOHNさんは開口一番、「やられました!皆さんの中で誰か結末があらかじめわかった人、いる?」と客席に投げかけると、どうやら誰もいなかったようす。JOHNさんは続けます。
「やりましたね!この映画の着想はどこから?」と西岡監督に尋ねると、
「地球温暖化が進んでいる、と考えていたら、空調が気になったんです。このまま冷房が効かなかったらどうなっていくんだろう、と考えていたら、この作品ができました。」

「制作期間はどのくらい?」との質問には
「映像は一ヶ月、音に悩んで さらに一ヶ月。打ち込みで作ってみたり、既存曲を乗せてみたり、悩みました。」とのお返事。

これからは来年に向けて制作をはじめます、とのことで 新進気鋭の3監督でした。
来年も期待してます!

【ブリリア】06.13 11:00 横浜も晴天です!

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すっきりと晴れ渡ったみなとみらいのブリリア・シアター
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快晴の青空にバナーが映えます
今日は雨だった昨日と一転、こんなに気持ちよく晴れ上がりました!
じりじりと照りつける日差しは、もう夏のよう。ブリリアの赤いバナーが青空によく映えています。
今日のブリリアでは、本映画祭の目玉のひとつである「アジアセミナー」が開催されます。ゲストはもちろん、ショートフィルムをこよなく愛するあの人!! どうかお楽しみに♪

06.13 9:30 スイーパーズ!!!

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気持よく晴れ上がった表参道。絶好のスイーパーズ日和です!
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さっそくスイーパーズスタート!
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みんなで協力してゴミを拾い集めます
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ちりとりももちろんSSFF仕様
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最後にみんなで記念撮影。お疲れ様でした!
映画祭も早いもので8日目。残すは今日明日の2日間だけとなりました。

昨日は一日中冷たい雨にたたられ、予定していたスイーパーズが実施できなかったのですが、
今日は昨日とは打って変わってからりと晴れ上がり、絶好のスイーパーズ日和となりました。

「スイーパーズ」とは、映画祭がスタートした当初からおこなっている、表参道の清掃活動のこと。
映画祭の開催に協力をしてくれている原宿・表参道に何かお礼をしようということでスタートし、以来毎年この時期は、世界各国からやってきたフィルムメーカーたちが、表参道の約800mの道のりを、ほうきとちりとりを片手に掃除しています。
この「スイーパーズ」の活動が「チーム・マイナス6%」との出会いを生み、今年新設された
「ストップ!温暖化部門」へとつながったのです。

9:30、表参道に外国人監督たちや、映画祭のスタッフたちが集まりました。
各々が英語だったり日本語だったり、はたまた違う言葉だったり、異なる文化と言語の垣根を越えて、一緒にごみ掃除です。

それほどたくさんのゴミは落ちていなかったものの、タバコの吸い殻などを見つけるたびに「あった!」と嬉々として回収するフィルムメーカーたち。
奉仕活動というよりも、ゲーム感覚で清掃を楽しんでいました。

ケヤキ並木の緑と、そのあいだから降り注ぐ木漏れ日。
自然をいっぱいに感じながらのスイーパーズはとても気持ちがよく、参加者たちはみんな満足げでした。

最後はゴミ回収所にて記念にパチリ。
みなさん、お疲れさまでしたー!

06.12 20:30 来日ゲストを囲んでウェルカムディナー

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みんなで乾杯!
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おいしい和食に来日ゲストたちは大喜び
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ミュージシャンのSHIMEさんのスペシャルライヴもおこなわれました
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若手フィルムメーカーと気さくに交流するユ・ジテさんの姿も
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最後は各国のフィルムメーカーたちがポスターにサインをしました
おとといの6/10から本映画祭のために続々と来日した、海外のフィルムメーカーやゲストたち。
今日は、ラフォーレ原宿からほど近い日本料理のダイニングバーにて、来日ゲストや日本の監督たちを招いてのウェルカムディナーがおこなわれました。

たくさんのゲストたちで、会場は満員。別所哲也代表のあいさつの後、みんなで乾杯をし、おいしい和食に舌鼓を打ちました。

さまざまな国から訪れたゲストたちや日本の若手フィルムメーカーたちは、思い思いに交流をし、また途中にはミュージシャンのSHIMEさんによるスペシャルライヴもあり、大いに盛り上がりました!

06.12 19:40 果たしてオーディエンスアワードは誰の手に!?

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みなさんの一票でオーディエンスアワードが決まります!
毎回、コンペティション作品の上映後は、観客のみなさんにプログラム作品の中から1作品だけ、気に入った作品に投票をお願いしています。映画祭終了後、この投票結果によりオーディエンスアワードが決定するのです。
さきほど上映されたユ・ジテ監督の作品もその対象となっています。
果たして今年、観客の支持をもっとも集めた作品はどれでしょう? 映画祭に足を運んでくださるみなさん、発表を楽しみにお待ちくださいね!

06.12 17:40 A&J-Aプログラムにユ・ジテ監督登場!

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お待ちかね、ユ・ジテ監督登場!
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熱気を帯びる客席
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進行はご存知、古家正亨さん
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通訳は映画「シュリ」の翻訳をはじめ、韓国映画には欠かせない翻訳家の根本理恵さん
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ジテ監督は客席からの質問に笑顔で答えてくれました!
17:40からのA&J-Aプログラムには、ご自身も熱心なショートフィルムファンであり、また俳優でも監督でもあるユ・ジテさんがいらっしゃいました。

KMCプログラムから引き続き、MCは古家正亨さんです。
まず、ユ・ジテ監督から
「昨年は審査員として、今年は監督としてコンペに参加させていただくことができました。この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとう!」とあいさつがありました。

一昨年は監督として短編『バイクボーイ』を、去年は『How Does the Blind Dream』を、そして今年は自らコンペに『ナド モルゲ 我知らず』を応募しての登場です。
「皆さんご存知かと思いますが、短編映画祭としてSSFFは日本で唯一のもので、僕は監督として、他の短編映画作品と競ってみたかったんです。一般で応募したので落とされたらどうしようかと思ってました」

と、ここで古家さんが「ユ・ジテ監督の作品はいかがでしたか?」と客席に呼びかけると、会場からは熱い拍手が。
「ご自身の作品だと、こういう風に拍手が起きるかどうか、ドキドキしませんか?」と古家さんが尋ねると、ジテ監督は
「そうですね。自分の映画にみなさんが同意してくださるのか。また、僕の込めたメッセージというものを読み取ってくださるのか、とても気になります」とはにかみながらコメント。
本作は韓国ではとても評価が高く、ミュージッククリップにもなったそうで、ジテさんは
「知り合いのプロデューサーに『我知らず』をプレゼントしたら、それを元にミュージッククリップを作ろうということになり、こちらも編集は自分でおこないました。
ちなみにショートフィルムは韓国ではほとんど公開されませんが、『我知らず』は、唯一と言ってもいいと思いますが、国内で公開されました。評価としては僕が俳優ということもあってカタい評価をされている気がします」と話してくださいました。

また、アイディアや製作期間については
「元々のアイデアは、俳優として車を撮影するシーンに参加していたときに出来ました。車の中で起こる出来事で話が進む、というのが面白いな、と。
休日に2日を使い、それ以外の撮影が5日、編集は全部で3ヶ月くらいです。休みがあまりなかったので、予定を調整して時間を作りました」と説明。
監督という立場については
「自信よりも映画を作りたい気持ちが強くて、一本でも多く撮りたいと思っています。なので自分にとっては自信や劣等感は重要ではありません」と述べていました。


続いて会場からのQ&Aに移ります。会場内もいつもとは違った熱い雰囲気で、ユ・ジテ監督の人気の高さが伺えます。

さっそく前列のお客さんが手を挙げ、
「場面転換にフェードイン・フェードアウトではなく、ぼかして切り替えになるのは何か考えがあってのことですか?」と質問。
ジテ監督は
「ふだん映画を見ると、フェードイン・フェードアウトが多用されます。しかし僕は、それには否定的です。何かこう、作者の意図を感じてしまうんですね。なのでぼかし、フォーカスイン、フォーカスアウトというのですけれども、その手法を採りました」

時間の関係で質問はふたつだけ、という中で、すぐさま次の質問が飛び出します。
「ユ・ジテ監督、いつもここでお会いできるのを楽しみにしています。『我知らず』は女の子に何が起こったのか想像できる余白があったのが良かったです。
実は私事なのですが、娘が高校の演劇部に入り、役をいただくことができました。親友がなくなり その彼に恋をする、という役なのですが、もちろん娘は初恋もまだですし、女の子の恋する気持ちの演出の仕方を教えてほしいです」

かなり込み入った質問に、通訳の根本理恵さんも力が入ります。するとその間に古家さんは
「娘さん、、、、。初恋、ホントにまだですかね・・・?」
などと、怪しいことを言い出します。
そのうちに通訳は終わったものの、監督は「えー、うーん、、、」と考え込んでいる様子。

「もし娘さんが、恋愛の経験がないのなら、遠くに相談する対象や相手を探すのではなく、周りの近しい人とすぐにでも恋愛してみたらいかがでしょうか?」

と、エスプリの効いたコメント。会場からは納得の声があがりました。

そしてこのプログラムも、ひとつ前のKMCプログラムも、共に韓流の根強い人気を感じました。
映画祭では他に ブラジル特集とチャイナ特集がありますので、そちらも合わせてご覧いただくと面白いかもしれません!

06.12 17:15 KMC後半戦 

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一つひとつの作品を丁寧に解説してくれる古家さん
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オ・ヒョンランの楽曲に人気俳優のカン・ソンヨンとイ・サンウが出演して作られた「一人だけを愛します縲怦、1つ涙が出るように」
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韓国の歌姫イ・ヒョリがたまらなくかっこいい! チャ・ウンテク監督作品「悲しい約束縲恆桙ュても愛するから(歌手;DAVICHI)」
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韓国版「ファイトクラブ」?! 「どれほど大変だったろう(歌手;ク・ジョンヒョン)」
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熱心にメモを取りながら古家さんの話に聞き入る観客の方々
プログラムの後半は、ミュージッククリップの枠を超える「ミュージック・ドラマ」と呼ばれる作品を特集。

まずは韓国ドラマOST(オリジナルサウンドトラック)の女王、オ・ヒョンランがひさびさに出したアルバムに、人気俳優のカン・ソンヨンとイ・サンウが出演して作られた、キム・ホンシク監督作品の「一人だけを愛します縲怦、1つ涙が出るように」。

続いて韓国のカリスマ的セクシー歌手、イ・ヒョリと、韓国を代表する大女優イ・ミヨンが共演したことで話題になった、チャ・ウンテク監督作品「悲しい約束縲恆桙ュても愛するから(歌手;DAVICHI)」の完全版を上映。
女性二人が車で旅をしながら犯罪に手を染めてゆくというストーリーは、さながら「テルマ&ルイーズ」のよう。主演女優2人も本当にかっこよく、ミュージックビデオの帝王、チャ・ウンテク監督ならではのクールな作品でした。

そして最後は韓国版「ファイトクラブ」のような作品「どれほど大変だったろう(歌手;ク・ジョンヒョン)」。
こちらは人気俳優チョン・イル主演作品で、32分の大作ですが、なんと途中から主人公の名前がかわっているというありえない展開が。

古家さんは「韓国のミュージッククリップはそもそも基本的に脚本がなく、紙ペラ1枚のシノプシスがあるだけで撮影を進めるために、途中から監督がまちがってしまったんです」と説明。
そんなところもまさに韓国ならではの「ケンチャナヨ(問題ない)文化」なのでしょうね。


上映後、古家さんは
「韓国ではミュージッククリップはそもそもプロモーション目的で作られてきたので、著作権はフリーでした。でも、有名俳優などが続々と登場するので日本で商売になると考え、最近はクリップそのものを商業ベースに乗せる動きもあります。
ミュージッククリップは、1枚のアルバムの全曲を通じて1本のドラマにしますが、でも楽曲と映像はまったく関係ない内容のことがよくあります。
よくあるのが、途中でぶっつりと切って“to be continued”とするやり方。
低予算で効率よいプロモーションをしたいからなのですが、前半と後半をそれぞれ単体で見るとまったくストーリーがわからないんですね」
と、韓国独自のミュージッククリップ事情を説明。

さらに、客席から韓国の著作権意識について質問が出ると、
「違法ダウンロードに対しては、まだまだ意識が低いので、音楽関係の事務所は厳しいと思います。最近はミュージシャンが音楽だけで食べていくのがむずかしく、バラエティ番組などに出ているのもよく見かけますね。
でも、韓国でも有料のミュージックサイトがあって、携帯の着メロや保留メロディのダウンロードには課金されています。また、韓国では、多くの人がサイワールドをはじめとするSNSを利用していますが、それらのサイトには音楽を貼付けることができます。こちらも音楽サイトから有料で購入するシステムなので、その売上げがアーティストに還元されています。」と、とても詳しく答えてくださいました。


そして最後に、古家さん提供のレアなグッズの抽選会がおこなわれました。
韓国のCDショップでしか手に入らない、東方神起やミヌ、ビックバンなどのアーティストのポスターや本、そしてMP3内蔵の韓国語の電子辞書が提供され、帰りにはたくさんの当選者がプレゼントを受け取っていました。


今年も映像とトークがたっぷりと楽しめたKMC。なお、古家さんは現在、InterFMで毎週日曜の17時より「Kジェネレーション」という番組を担当しています。こちらもぜひチェックしてみてくださいね!

06.12 15:35 KMCスタート!!

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K-POPのことならこの人! 古家正亨さんの軽妙なトークでスタート
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キム・キドク監督作品の「あなたがいないと私は(歌手;イ・ジヘ)」
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ミン・ビョンチュン監督の幻の作品「21世紀モノリス(歌手;015B)」
お待ちかねのKMCプログラムがスタートしました!

KMCは2004年から始まり、今年で5年目となったプログラム。
日韓音楽文化交流コーディネーターでK-POP事情に詳しい古家正亨さんが選りすぐったミュージッククリップの数々が、古家さんの解説つきで楽しめます。
見応えあるミュージッククリップそのものはもちろんのこと、ペ・ヨンジュン、クォン・サンウ、イ・ビョンホン、ソン・スンホンといった大物韓国スターのイベントMCや、韓国の音楽番組のDJ、VJを務めてきた古家さんならではの、とっておきの裏話をまじえたトークが、このプログラムの最大の魅力。
韓流ファンのみならず多くの映画ファンに熱狂的な支持を集めているプログラムなのです。

さっそく古家さんが登場すると、客席からは大きな拍手が。
まずは韓国の映画監督たちが手がけたミュージッククリップを3本上映。
1本目は映画「悪い男」「春夏秋冬そして春」などで知られ、ヨーロッパでも人気の高いキム・キドク監督作品の「あなたがいないと私は(歌手;イ・ジヘ)」、
続いて映画「ユリョン(幽霊)」などで知られるミン・ビョンチュン監督の幻の作品「21世紀モノリス(歌手;015B)」、
そして映画「マラソン」などのチョン・ユンチョル監督作品「同じ想い(歌手;シン・ヘソン)」です。

上映に先立ち、古家さんは
「高いクオリティを誇ってきた韓国ミュージッククリップですが、ここ数年の韓国は、ネットによる音楽の違法ダウンロードが横行しているためにCDが売れず、アーティストや音楽事務所にお金が入らない、つまりミュージッククリップを作る予算がない、という悪循環が続いています。
以前、CDアルバムは1年に5枚から6枚のミリオンセラーが出ていたのですが、最近は10万枚を超えるアルバムが2、3枚出る程度。そのような事情から、ミュージッククリップは激減しているのです」
と残念な状況を説明。
目先の利益だけにとらわれた消費者の安易な行動が、アーティストの創作活動をつぶし、やがて良質な音楽が生み出せないという形で消費者に跳ね返ってくるのです。

それはさておき、韓国の有名監督の作品は、どれも有名監督ならではの個性が出ていてストーリーも深く、思わず引き込まれるものばかりです。

中でも今回の目玉は、ミン・ビョンチュン監督の「21世紀モノリス」。
90年代の中盤に作られた作品で、製作費はなんと2000万円と、当時としては破格の予算だったとか。
しかも、実は今日上映したのはディレクターズカット版で、他に地上波バージョンとケーブルテレビバージョンもあるのですが、どれもほとんど上映されなかったとのことで、まさに幻の作品。
近未来を舞台に、どこか退廃的な独特の雰囲気がある骨太の1作でした。

06.12 15:20 毎年大人気! 韓国ミュージッククリップ特集(KMC)に長い列が

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今年も大人気のKMC
ラフォーレミュージアムへ続く階段には、平日の昼間にもかかわらずKMCプログラムを待つお客様の長い列が。
日本ではふだんめったに見ることができない韓国のミュージッククリップは、まるで1本の映画のように凝った作りのものが多く、見応え抜群。
日韓音楽文化交流コーディネーターで、ラジオDJとしても活躍している古家正亨さんの軽妙なトークも楽しく、毎年超人気のプログラムなのです。
今年はどんな作品が見られるのでしょうか? お客様たちの期待がひしひしと伝わってきます!

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