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映画祭レポート

06.14 21:50 別所代表から感謝のごあいさつ

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10年目の節目の年も無事終了しました
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別所代表みずからお客様を誘導します
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みんなではい、ポーズ!
これで今年のすべてのプログラムが終了しました。
最後に別所哲也代表がみなさんに感謝のごあいさつをしました。

「映画祭にいらしてくださったみなさんに、改めて感謝します。
これですべてスクリーニングは終了です。
でも、今年からはみなとみらいにショートフィルムの専門シアターを作りました。
これからも横浜でずっとショートフィルムを上映しているので、ぜひ足を運んでください!」

と、ここで、別所代表から思いがけない提案が。

「今、突然思いついたんですけど、最後に、今ここにいらっしゃるみなさんで一緒に記念写真を撮りませんか?」

観客の方々は別所さんの誘導で一斉にステージに移動します。

全員が並んだところで、はいチーズ!

今年もたくさんの方々がショートフィルムを楽しんでくださいました。
本当にありがとうございました。

06.14 12:50 チャイナ・プログラム キュレーターの<Zonbo Media>ユアン・インティンさん登場

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<Zonbo Media>のユアン・インティンさん
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ユアンさんの話に興味深く聞き入るDJ JOHNさん
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上映後、ユアンさんと交流するフィルムメーカー
本日最初の上映は、北京オリンピックを記念して設けられた「チャイナ・プログラム」。
このプログラムのキュレーションを務めてくれたのが、<Zonbo Media>のユアン・インティンさん。<Zonbo Media>は映像制作、モバイルフォン・フィルムフェスティバルの運営などを手がける組織で、「チャイナ・プログラム」の7作品のうち「道化師」「壊れた指の奏でる音」「A+B=C」(フルーツ・チャン監督作品)「郷愁」の4作品は<Zonbo Media>のプロデュースによるものです。

中国には今のところまだ、ショートフィルムの映画祭はおこなわれていないとのこと。
しかし、ユアンさんがディレクターを務めているモバイルフォン・フィルムフェスティバルは今年で3年目になり、毎年11月におこなわれているそうです。

ユアンさんは、携帯電話に特化した映画祭という取り組みについて
「携帯電話はご存知のとおり、ラジオ、テレビ、ニュースの次に来た、新しいメディアです。
テクノロジーが発展し、中国でも携帯電話の使い方は広がっています。日本でもそうですが、地下鉄の構内でも通じたり、お金の代わりに使ったりということはふつうになりました。
私どもは、近い将来、どこでも携帯でショートフィルムが楽しめるようになると考えています。」
と説明。

モバイルフォン・フィルムフェスティバルでは、ネットや、もちろん携帯電話を使ってショートフィルム作品がダウンロードできますが、昨年からは携帯電話やネット上だけでなく、実際に会場を借りてのスクリーニングもおこなうようになったとのこと。
ちなみに昨年は、約200本の作品の応募があり、30本が入選。本日上映した「郷愁」が、最優秀ビジュアルエフェクト賞を受賞したそうです。

ユアンさんは、中国のショートフィルムのこれからについて
「最新のテクノロジーを使って展開しているので、これからどんどん作品が集まると思うし、ウォン・カーウァイやフルーツ・チャンのような有名監督もショートフィルムを作って映画祭に出品しているので、これから中国の若いフィルムメーカーの活躍を期待したいですね」
と語っていました。

MCのJOHNさんが「中国では、若いクリエイターに対してのサポートは何かありますか」と尋ねると、ユアンさんは
「今のところ、さまざまな大学や映画学校が若いクリエイターに資金の援助をしたり製作組織を提供しています。
<Zonbo Media>も映画に取り組んでいる個人にそのようなサポートをしています」
と答えてくれました。

JOHNさんはそれを聞いて
「すばらしい取り組みですね! ぜひこれからも続けていただきたいです。そうすることで良質な作品を私たちも楽しめますから」と力説していました。

最後にユアンさんは「クリエイターのみなさん、作品がありましたらぜひ私どもで紹介したいので、どうぞ気軽に声をかけてください」と呼びかけ、プログラム終了後のホワイエではさっそく香港のフィルムメーカーがユアンさんに話しかけていました。

小柄なユアンさんですが、中国の良質な作品をプロデュースし、世界に送り出す立役者なのです!

06.14 11:00 とうとう映画祭最終日です!

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大懸垂幕も今日が見納め!
9日間の映画祭も、今日が最終日。
今年は例年になく長い日程での開催ですが、やはり過ぎてみると早いものです。

今日は最終日にふさわしく、ごらんのような青空が広がっています!



【ブリリア】06.13 22:17 本日のプログラム終了!

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アンケートに記入してくださる観客の方々
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ユアン・インティンさん、古家正亨さんとスタッフで記念にパチリ!
熱いトークがくりひろげられた「アジアセミナー」が終了しました。
遅い時間にもかかわらず。多くのお客様たちが、アンケートに熱心に記入してくださいました。

本日のすべての作業が終了したところで、ユアン・インティンさん、古家正亨さんを囲んで記念撮影。
今日も無事終了しました。おつかれさまでした!

明日はいよいよ上映最終日。
スタッフ一同がんばります!

【ブリリア】06.13 21:25 韓国、中国 それぞれのショートフィルムの今とこれから

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韓国と中国、ふたりのゲストのお話をたくみに引き出す古家さん
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古家さんのツッコミに思わず吹き出すジテ監督
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真剣にメモを取りながら聞くお客様の姿も
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おふたりとも「こんなすばらしい専門シアターがあるなんてうらやましい!」としきりに話していました
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ジテ監督のことばにはショートフィルムへの愛が詰まっていました!
SSFFではすでに、韓国のミュージックビデオという独特のジャンルを5年に渡って紹介していますが、ユアンさんによると、中国では音楽プロモーションという体制がほとんどなく、ミュージックビデオ(プロモーションビデオ)もほとんどないのだとか。

「今観た作品は、2分間でも甘い初恋の思いがよく描かれていて、“ナド モルゲ”の世界を再度みなさんと共有した感じです。
中国ではテレビもマスメディアもすべて政府がコントロールしているので、コマーシャルに出すというのはとても敷居が高いこと。このような作品を自由に作れることがうらやましいですね。

また、今回日本に来て、日本のテレビでは音楽番組がとても多いことに驚きました。中国はテレビは100%国営なので。個人の宣伝が不可能です。どちらかというとインターネットを通して宣伝されているので、日本のようにアーティストがいい歌を作り、PVなどを通してプロモーションをしてスターダムに上り詰めるということはまずないんです」

と説明してくれました。

ここで、ジテ監督がまるで学校の授業のように手を挙げ、ユアンさんに質問します。

「中国ではショートフィルムを作ったときにどういう配給をするのでしょう。また、今後の中国の映画市場はどうなっていくんでしょうか」

するとユアンさんは
「中国ではショートフィルムはそれほど市場がありません。そこで弊社で力を入れているのが、何らかの形で企業の商品とともにショートフィルムを売り出すこと。
ショートフィルムの上映とともに商品の売上げにもつなげていけたらと考えています。」
と、意欲的に語ります。

さらに
「中国ではおもに2つのルートを通してショートフィルムを見ることができます。
主流なのはやはりネット。もうひとつは携帯電話のコンテンツです。
今、中国で売られているノキアの最新型だと、このような動画コンテンツがほとんど見られるので、若者はほとんど携帯を通してショートフィルムを見ることができるんです」
とユアンさん、

そこでジテ監督に、韓国でショートフィルムがモバイルコンテンツとして配信されているかどうかを尋ねると、
「そのような試みが以前なされたことはあります。
しかし、今のところ韓国ではショートフィルムを身近に見られる機会は皆無と言っていいと思います。
今はモバイルでもなかなかやっていませんし、専門の配給会社は1社しかありません。もちろん、ここブリリアのようなすばらしい専門映画館もありません。
もしも今後、私に余力があれば、ショートフィルムの上映をバックアップすることもやってみたいですね」
とコメント。

ショートフィルムを商業ベースに乗せることにはまだ多くの制約がある中国での、<Zonbo Media>の革新的な取り組みに、ジテ監督はしきりに感心していました。

最後に、客席からショートフィルムに対するこだわりや魅力について尋ねられたジテ監督は、
「私がショートフィルムに愛情を持っている理由は、自由に作品が作れるという点です。
ふだん、商業映画に出演する俳優として活動していますが、商業映画では監督はどうしてもプロデューサーやスポンサーからさまざまな制約を受けます。ショートフィルムはそれらから離れて作ることができる。
ショートフィルムから自由を奪ったら、存在価値がなくなるでしょう。

そして、今日ここにいらしているみなさん。みなさんは文化の革命家だと思うんです。
ショートフィルムの魅力をぜひたくさんの方に伝えてほしい。革命家としてぜひ活動してください!」

と力強く語ってくれました。

約2時間に渡っておこなわれたアジア・セミナー。
韓国、中国のメディアの特徴やショートフィルム事情を多角的に探ることができた、とても内容の濃いひとときでした!

【ブリリア】06.13 20:00 「アジア・セミナー」スタート!

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いよいよセミナーがはじまりました!
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<Zonbo Media>のユアン・インティンさん
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トークの様子v
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お互いの作品について感想を述べ合うジテ監督とユアンさん
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満席の会場。女性が圧倒的多数のよう
待ちに待った「アジア・セミナー」がいよいよスタートしました!
ゲストは、SSFFではもうすっかりおなじみ、俳優で映画監督のユ・ジテさんと、今回のSSFFのチャイナ・プログラムでキュレーション協力を頂いた、映像制作、モバイル映画祭の運営等を手がける中国の<Zonbo Media>のユアン・インティンさん。
司会進行は、日韓音楽文化交流コーディネーターの古家正亨さんです。

まずはユ・ジテ監督の「ナド モルゲ 我知らず」と、<Zonbo Media>がプロデュースした「道化師」(Qin Panpan監督)を上映。

それぞれの作品を見て、ジテ監督が
「デジタル作品ということ、劇中劇ということ、京劇のこと、さまざまなことを考えさせられる作品でした」と話すと、
ユアンさんは
「ジテさんの出演作品はいくつも見ていて、そのたびに涙を流しています。
同じ業界に携わる人間としてだけでなく、1ファンとしてとても尊敬していますし、今回の監督作品も、昨日見させていただいたのですが、主演の女優さんが途中、車の中で涙を流すシーンが、ゆうべ夢の中に何度も出て来たんです。
ラストシーンで若い二人が微笑み合うところもとても心に深く刻み込まれました。
あの微笑みがあったからこそ、二人は救われたのでは、と思いました」
とジテさんの作品を絶賛します。

そんなユアンさんの感想を聞いて、ジテ監督は
「自分自身、映画を観るときに重要視する点がいくつかあります。
もしかしたらみなさんは気づかずに観ていることかもしれませんが、シーンとシーンをつなぐブリッジカットの部分や構図をふだんから特に気をつけて観てしまうんですね。
“道化師”はその点、非常に印象的なシーンが多かったですね。
たとえば鏡を使ってシーンをつないだり、舞台の上で内面の演技を引き出すとか、編集もとてもよかった」
とことばを続けました。

続いて古家さんが「道化師」にユアンさんがどのようにかかわったかについて尋ねます。
「<Zonbo Media>はプロダクションとしてかかわりました。
監督は当時まだ大学生で、日本の東京芸大にあたる、中国の芸大の監督学部に所属していたときに撮影されました。
私たちの役目は、今、中国国内で観客がどういう映画を望んでいるのかという市場調査とスポンサー探しでした。
映画の好みというのはやはり世代間のギャップがあって、40代以上にはチャン・イーモウ監督作品のような古き良き時代の作品が好まれるが、20代、30代は一人っ子が多いので、彼らが好む映画を調査して、若い監督にアドバイスをしました」
とユアンさん。

京劇という中国の歴史的な文化が題材になっていることについては
「内容的には京劇の内容に見えますが、実はさきほど話したように世代の溝という話に結びついています。
今の中国では、親が子どもの自立心を育てようというよりも、どちらかというと親の価値観を子どもに押し付けようとする傾向があります。
本作では、その傾向に逆らおうとする子どもが、親の束縛から脱出しようともがく様を描いているのです。
また、監督が通っていた大学には京劇学部もあったので、京劇を撮りやすいという事情もありました」と説明。

そこで古家さんはすかさず、親の束縛と言えばやはり韓国だと思いますが(笑)、とジテ監督に話を振ります。

ジテ監督は
「たしかに韓国も親たちは子どもに非常に関心が高いし、親子の絆も非常に深いものがありますね(笑)。
今のお話を聞いていて思ったのは、中国では<Zonbo Media>のようにショートフィルムを製作したり配給してくれる会社があり、日本にはここのようなショートフィルムを専門に上映してくれる映画館があります。どちらも僕にとっては本当にうらやましい環境ですね。

韓国はショートフィルムを作ろうという人がほとんどいないんです。
配給会社も一社をのぞいては、各自が自力でなんとかするというシステムになっています。
私が以前作った2作品も、実は私の後輩がショートフィルム専門の配給会社を作ってそこで扱ってくれていたんですが、2、3年ぐらいで長編映画のほうに移ってしまった。
そうなるとみんなが長編映画に流れて画一化されてしまうのではないかなと危惧しています。
僕のようにショートフィルムを作りたい監督はどうしたらいいんだろう、と思いますね」

と、韓国の現状にもどかしさを感じている様子。

続いて、ジテ監督自身が編集した「ナド モルゲ」のミュージックビデオヴァージョンを鑑賞し、話は韓国独自のミュージックビデオ文化に移ります。

【ブリリア】06.13 19:10 A&J-E 「Hug」のSang-Hui Lee監督登場

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作品同様、とってもかわいらしいLee監督
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Lee監督は韓国のアニメーション業界の現状についても話してくれました
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この回は、大学生が数十人、先生とともに見に来てくれました
アジア・インターナショナルプログラムEでは、韓国から「Hug」というアニメーション作品のSang-Hui Lee監督、そして日本の作品「聞こえる Are you there?」の一ノ瀬晶監督が来てくださいました。
一ノ瀬監督の質疑応答はすでにご紹介していますので、ここではLee監督のコメントを主にご紹介します。

「Hug」は表情豊かなサボテンの親子が主人公。ストーリーづくりに6ヶ月、製作に6ヶ月、計1年間かけて作った作品とのことですが、古家さんはまず
「なぜサボテンを主人公にしようと?」と質問。
Lee監督は
「アニメーションをやっている人だったらわかると思いますが、アニメーションというのは足の動きを表現するのがとても大変なんです。だから足のいらないサボテンにしました(笑)」
とアニメーターならではのホンネを素直に語ってくれました。

また、影響を受けているアニメーターを尋ねると、Lee監督は「宮崎駿監督」と回答。他にもアメリカのアニメ「スポンジ・ボブ」に影響を受けているとのことでした。

ここで客席から質問を募ると、なんと客席にいたユ・ジテ監督が挙手!
「韓国ではアニメーションを見るお客さんが日本に比べて少なめだと思うのですが、韓国のアニメーション界が発展するためにはどうすればいいと思いますか?」と質問します。
Lee監督は
「韓国のアニメーション界は、外注専門のプロダクションが多いんです。たとえば日本や他の国から制作依頼を受けるような、大きなスタジオが多い。
オリジナルの作品を作る環境はまだ整っていないので、そういった場が少しでも発展していくことが、韓国のアニメーション業界の発展につながるんじゃないでしょうか。
オリジナルのストーリーを持っているアニメーターはたくさんいますが、製作費の部分でのサポートはまだまだ少ないですね」
と答えていました。

若手のクリエイターと有名俳優が、同じ立場で映画製作について語り合う、そんなSSFFならではの一場面でした!

【ブリリア】06.13 13:45 A&J-A 「ナド モルゲ 我知らず」ユ・ジテ監督登場

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目深にかぶった帽子がおしゃれだったユ・ジテ監督
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進行の古家さんとは息もぴったり
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ユ・ジテ監督に直接質問できる貴重なQ&Aタイム!
昨日のラフォーレミュージアムに続いて、今日はブリリアでもユ・ジテ監督がコンペティション作品入選の監督として登場。客席との質疑応答をおこないました。
去年はSSFFの審査員を務めたジテ監督は、今年は審査される立場ですが、そのあたりの気持ちについては
「去年、審査員をさせていただいたときは、本当に光栄に思いました。今回はコンペに応募しましたが、審査の審査の段階で落とされたらどうしよう、恥ずかしいなと心配していました。幸い選んでいただいたのでほっとしました。今回はぜひ自分の作品を出品して、他の作品と競争してみたいと思ったので、自ら応募したんです」
と意気込みを語ってくれました。

実はジテ監督は、今回の来日の2日前まで、新たなショートフィルム作品の撮影を行っていたのだとか。
「韓国のある雑誌で、グラビア写真の演出を頼まれたんです。その仕事をしていたら、単にそのグラビアだけではもったいないなと思い、スナップ写真を使って何か実験的な映画を作りたいと思うようになりました。
実は以前、このSSFFの関係者の方から「ラゼケ」というショートフィルム作品を紹介されたんですね。その作品から着想を得て、スナップ写真を使ったショートフィルムを作ってみようと思い、今回来日する2日前に撮影を終えたんです。ですので、韓国に帰ったら編集にとりかかる予定です。」

そこで進行の古家さんがすかさず
「では、来年の参加もほぼ決定ですね!」と話すと、
「ありがとうございます!(笑)」と照れ笑い。

それにしても、役者をしながら、そこにとどまらずどんどんインスピレーションを得て、作品を作っていくジテ監督。本当に映画づくりが好きでたまらない、といった印象です。

続いて客席から「蛍が出てきますが、その意味するものは?」という質問がなされ、
ジテ監督は
「韓国で以前はやった流行歌で、蛍に関する歌があるんです。こんな歌なんですけど、、、、(と軽くくちずさむ)。
歌詞は“私は蛍、友だちがいない”というような、ひとりだけの世界に閉じこもっている内容なんですが、今回主役を演じた主演のチョ・アンさんと話をしていたときに、彼女はこの歌についてふだんからいろんなことを考えていると話していたんです。
本作の主人公は、男性から見たときにはなかなか理解できない感性がある女性として描きたかったので、僕自身、あるいは見ている観客の方にも、“この女性はどんな気持ちなんだろう。理解できない感性があるな”ということを感じ取っていただきたくて、CGを使い、蛍星から来たという設定にしてみました。
そのシーンは非常に主観的なシーンになっていますが、主演のチョ・アンさんと僕で一緒に考えて作ったシーンです。
もうひとつ、日本の映画の中に“嫌われ松子の一生”という作品がありましたね。ご覧になった方も多いと思いますが、その中に、ヒロインがテレビを見ているんですが、月の国に行って好きな男性と暮らす、というシーンがあって、そういうのも思い出しながら、ファンタジー的に表現したいと思って入れてみました。」
ととてもていねいに説明してくれました。

さらに、
「オープニングのシーンがところどころぼやけていたり、エンディングもぷっつりと切れたような感じでしたが、そこに込めた意味を教えてください」と尋ねられると
「僕は映画を作るときにプロローグとエピローグについてはじっくり考えます。
何か映画を観たときにプロローグとエピローグを見ただけでもその作品を連想できるような演出をしたいという欲があるんです。
今おっしゃったプロローグのところは、最初鮮明だったのがぼやけたりする、フォーカスイン、フォーカスアウトという手法なんですが、これは男性の回想ということを表すために使ってみました。
最後はたしかにフィルムが切れたような感じを出していたんですが、記憶というのは断片的なところがありますよね。その感じを出してみました」
と、緻密に計算された演出を説明。

ユ・ジテ監督のこだわりが随所にちりばめられた一作。
何度見ても発見がある、そんな作品でした!

【ブリリア】06.13 13:25 上映プログラムの合間も楽しいブリリア!

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新しくておしゃれなロビーは快適そのもの!
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来日ゲストたち。通訳ボランティアがいますので気軽に話してみてください!
広々としたラウンジでは、たくさんのお客様たちがくつろぎながら次のプログラムを待っています。
座り心地のよい大きなソファ、全プログラムの内容が掲示されているカウンタースペース、そしてカフェではおいしいコーヒーをはじめとしたドリンク類や、映画の定番・ポップコーン、その他気軽につまめるフード類も充実。

来日ゲストたちも、気軽に撮影や質問に応じてくれますよ!

06.13 11:15 AJ-Hプログラム(2)

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Jie Zhu監督
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Alvaro Munoz監督(中央)
続きまして『カラー・オブ・パラダイス』の Jie Zhu監督の登場です。

Jie監督は 壇上に上がり、私の作品が気に入ってもらえたら嬉しいです、とあいさつ。
実際の祖父の死を悲しむだけでなく、感謝を捧げたい、という思いから作られた本作。
ヒロインの女の子はどう探したの?との質問に
「友人たちにイメージを伝えて、聞いて回って探しました。そしてヤンヤン(ヒロインの子)を一目見たときに、すぐにこの子だ!と決まりました」との答え。

JOHNさんが「アニメーションも効果的でしたね」とコメントすると
「フィルムスクールの学生の友達に頼んで作ってもらいました。ちなみにもうひとつ、次回作の脚本は出来ているので、お金と時間の都合がつけば作りたい」と意気込みも語ってくれました。

ゲストもりたくさんの本プログラム、さらに 『二つの氷山』のAlvaro Munoz監督も壇上にいらっしゃいました。Alvaro監督に客席から質問が飛び出します。
「作品に哲学を感じたのですが、そういうものを学んでいたり、興味があったりするのですか?」
監督いわく、「いえ、特にありません」
あまりにあっさりした返答に会場には笑いが起こります。
「だけど書くことが好きで、短編をずっと描いて来ました。でも今は文学をやめて、映画に打ち込んでいます」とのこと。やっぱり考えることはお好きな様子です。

「映画のアイデアはどこから?」との質問には、
「事実を元にしたフィクションです。
1985年にコロンビアのアレメロで、大規模な土砂崩れがありました。すべての村が持っていかれ、村の全員が死亡したと思われた中、13歳の女の子がひとりだけ生き残った。彼女は発見されたとき、首まで埋まっていたんです。そして、そのTVの中継中に彼女は息を引き取りました。
その映像が大変衝撃的で、心無い人は死んだ彼女をちゃかしたり、歌を歌ったりした。
本当のことを見たのが発端です」

当時の映像を覚えている人も少なくないのではないでしょうか?
Alvaro監督のお話は、息が止まってしまうようでした。

監督の次回作は、長編で現在作成中。順調に進んでいるようです。
その映画をホワイエで少しだけ見せていただきましたが、まったく毛色の違う作品のようで驚きでした。

非常に濃い、AJ-Hプログラムでした。次のプログラムもゲスト盛りだくさんでお届けしますよ!
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