ショートの特性を活かし、目的がはっきりしているもの、するどい短刃のような切れ味にはまりました。
インターナショナルでは「The Cleaner」一瞬も目を離せなかった。そして、アジア部門では深い感動をくれた「Color of Paradise」。ジャパン部門の「胡同の一日」は淡々と時間をつむぎ、愛着を感じさせてくれました。他の脳裏に焼きついたのが、「Down the Road」「Lavatory-Lovestory」。アニメの可能性が広がります。アジア映画の間の取り方にある切なさ、日本映画の小劇場的ユーモア。どれも捨てがたく審査はやはり難しいと実感した次第です。
ショートであるからこその、面白いコンセプト、メッセージ、ユニークなアイディアなどがありましたが、特に光っていたのはL.H.O.でした。細かいところをきちんと取り上げて唖然とするような結末です。またショートの良さを生かして楽しませてくれるようなlavatory Love story のようなものもありました。
オフィシャルコンペティション
始めての審査はやはり難しいです。個性も違えば、求めているものも違う。となると、わたしの好むドラマ性に集中して審査しました。
ショートの特性を活かし、目的がはっきりしているもの、するどい短刃のような切れ味にはまりました。 インターナショナルでは「The Cleaner」一瞬も目を離せなかった。そして、アジア部門では深い感動をくれた「Color of Paradise」。ジャパン部門の「胡同の一日」は淡々と時間をつむぎ、愛着を感じさせてくれました。他の脳裏に焼きついたのが、「Down the Road」「Lavatory-Lovestory」。アニメの可能性が広がります。アジア映画の間の取り方にある切なさ、日本映画の小劇場的ユーモア。どれも捨てがたく審査はやはり難しいと実感した次第です。
私が作品を評価する上で重要視する点は、全ての作品を観終わった後に、心に印象深く残っている作品はどれかという点です。心に残る作品は、感動させられるものや、考えさせられるもの。こうした作品は作る価値がある作品だと思います。こうした視点は、ある種の映像スタイルを表現しただけの作品や、単純にストーリー性があるだけ作品ではなく、私の感性を刺激し、映画を作り続けたいと思わせるような作品に、価値付けをするものだと思います。
今回、ブラジルからはるばる来日し、これだけ多くの日本作品に巡り合えた事はとても素晴らしいことです。私がもっとも注目したのは、大げさな感情ではないけれど、もっと本質的でデリケートな、人間らしい感情を表現した、素晴らしい感性の光る作品の存在でした。
私は映画鑑賞が好きです。どんな作品でも見終ればよかった、悪かったなど色々思います。今回もたくさんの作品を鑑賞させていただきまして、私なりに様々な感想を抱きました。ただ、審査をするという作業が大変困難でした。
ジャンルもテーマも違う作品たちをどう比べたら良いのかと悩みましたが、私が鑑賞していて、いい時間をすごせたと思う順に審査させていただきました。
インターナショナル部門では、トップ3を決めるのに特に迷いました。全体的にテーマがはっきりしていて分かりやすい作品が多かった気がします。しかもそのテーマに新鮮さを感じ、魅力的でした。 アジア部門では「Hug」が強烈に心を打ちました。親子の悲しいニュースを目の当たりすることが多いこの頃です。サボテンのお父さんの行動に、人間も同じであって欲しいと思いました。 それから、人の心理に迫った作品が多かったのですが、それぞれ違った表現でした。ジャパン部門では日常を切り取った作品が多いと思いました。でも「Gravity」は現代の問題を引きずったままの近未来の話で奥が深かったです。
審査と言えども、これだけの作品を楽しませていただいて、とても贅沢な時間でした。特に今まで海外のショートフィルムに出会う機会がなかなかなかったので、文化、宗教、歴史、様々なものに触れ合いながら、大胆な発想を楽しませていただきました。“ショート”だからこそ、伝わるものは濃く深いものなのですね。
素晴らしい作品ばかりでしたが、特にヨーロッパ・韓国からの出品作に完成度が高い印象を持ちました。
作りたい物を作る事と同時に、伝えたいものをどう伝えるか。観る側の立場に立つ事でより良い作品になるのでは、と思う作品が多くありました。作り手は出品した以上、その立場を突き詰めてクリアすべきではないかと感じました。
たくさんの面白い作品を見させていただいて、感謝しています。
ショートであるからこその、面白いコンセプト、メッセージ、ユニークなアイディアなどがありましたが、特に光っていたのはL.H.O.でした。細かいところをきちんと取り上げて唖然とするような結末です。またショートの良さを生かして楽しませてくれるようなlavatory Love story のようなものもありました。
また、ショートでありながら、一本の長編映画を観たような気分を味わえたのはTOYLANDでした。すばらしいテーマとドラマ性をもっていると思います。日本の作品の中にも面白いものがありましたが、正直に言いますと、全体的にさらにレベルアップしていけるといいですね。
今回感じたことは、ショートであるといっても決して手は抜けないということ。また結果を狙ったり、計算しすぎるのも、やはりばれてしまいます。悪い演技のように、観ている観客はその映画に入りにくくなるのです。私の場合、演技は審査する上で大事な基準になりますが、作品全体も演技と一緒で、素直に本当に表現したいもの、伝えたいものがあり、それを必死に作り上げていくことが大事です。やはり、心のこもったものが一番、素敵でした!
温暖化部門コンペティション
正直、おもしろい作品がいっぱいあると思った。ショートフィルムはおもしろい。今回こうやって、環境問題に関して、ショートフィルムを通じて考える時間がもてたことが最高だった。難しく考えないで、まずショートフィルムで感じること、それが大事なんだなあと痛感した。自分を自由にして感じることから、理屈はついてくると想います。
審査にあたり、改めて何かに価値を付けること、判断する基準を設けることの難しさを痛感しました。そして、いろいろな作品を通して、環境問題とは、今の生活に相反するものだということも、つくづく感じました。今の我々の生活は、利便性を求めたがゆえに部分的に環境汚染へとつながり、そのうえに成り立ったものだともいえます。そう考えると、環境問題に取り組むということは、自然にいろいろな矛盾や葛藤が生じてくることであり、それらと正面から向き合うことなのだと思います。その現実が上手く表現されている作品を選びました。私達が選んだ作品を観ていただくことで、皆さんがそれぞれに考えるきっかけになり、何かひとつでもアクションを起こしてくれれば嬉しいです。
映画祭における賞である以上、作品として、表現力が一定基準を越えてないものは、評価の対象にすべきでは無いと考えます。ショートフィルムは「CM」ではなく「映画」であるべきですので、映画としての価値──つまり作り手の顔が見える作品に注目しました。多くの候補作は、作った人間の環境問題に対する主張が勝ちすぎていたと思います。正しいことを、表現というフィルターを通して描くことは「恫喝」に過ぎず、それは、プロパガンダであり、個人的な表現に過ぎない。観る者に、作り手メッセージを伝える為には、既に誰もが解っている事を伝えるのではなく、映画として、別な形で、情緒的に気づかせなければならない。優秀賞は、このような視点で選びました。
オンライン部門コンペティション
オンライン部門ならではのカジュアル感が活かされつつも、興味をひく構成、ハイクオリティナCG、抜群のオチ、などショートフィルムの魅力を備えた、それぞれのこだわりが感じられる作品に、監督である自身も刺激を受けました。
純粋に一視聴者として楽しめる作品が多かったように感じます。一方で、演技をすることにも共通していますが、映画を通して何かを伝えること、見る側がそのメッセージを受け取ることの大切さ、存在の大きさ、素晴らしさに気づかされました。
オンライン部門は今年初めての試みでしたが、50日という短い応募期間であるにもかかわらず、 MSNの動画投稿サービスSoapboxには約200点の作品が集まりました。 その中から、1次選考およびユーザー投票を通過したノミネート5作品について、最終選考では 印象度 、ユニークさ 、ストーリー性 、映像クオリティ 、オンライン視聴の適性 という審査員3名の共通項目に加え、自由項目として 各審査員が
自分の携帯プレイヤーに入れたいか (Sean)
今後ビジネス展開しやすいか (中尾監督)
作品が面白いか (堀北真希さん)
という観点から評価することとなりました。
オンライン視聴に向いている作品として、ストーリーが練られていてディレクションもよく、映像クオリティが高い、つまり総合的な完成度が高く飽きさせない展開が高く評価されるものだったと思います。